
(1997.8.31)
高校生の村木正人(ムラマサ)が全国を放浪しつつ出会う女と必ずヤッて突然次の地へ発っていくというパターンが延々9巻分ループする物語。継続(量)が質に転化するという良い見本だ。ムラマサがモテるのは表向きチョーシが異様に良いのと、母性本能をくすぐる(と思われる)上目使いが要因であろうか。読者の'やりたい願望'をムラマサがひたすら、かつ、けなげに代行することによるカタルシスによって当時の人気はものすごいものであった。絵はまだ芳谷毒が弱い時期のものなのでわりと読みやすい(外伝除く)。
カバー的には、全巻通じてクチビルがフィーチャーされていて一目で芳谷作品とわかるのが良い。中でも芳谷毒が強くなってから出た外伝カバーの気持ち悪さは筆舌に尽くし難いものがある。さらに3巻の背景の不気味な女性だ。うしろの百太郎と間違えた人も多いに違いない。5巻のオッパイ実写取り込みも、流れ的には外れているものの全巻の中間点らしくアクセントとなっていて好感がもてる。今後、ムービー化されるようなことがあれば主題歌はGLAY「口唇」を採用してもらいたいものだ。
(1998.2.20up)

(1997.8.31up)