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個人売買も盛んに利用されているようだ。インターネットでも、そういうサイトがあるし、雑誌も出ているらしい。
専門店もわりかし利用しているというから、一般的な注意事項を遵守すればかなり収集にプラスになるのではないだろうか。
○個人売買編(クアント、じゃマール、個人目録等)
今では「クアント」や「じゃマール」といった個人売買情報誌による古本マンガの流通は下火になってしまいましたが、まだまだ有効な手段のひとつです。
ただこの場合も「現物」を見ないで購入することになりますから、当然それに伴うリスクが発生します。インターネット上での売買もそうですが本の状態を特に気にされる方には入手方法としてお勧めしません。(いわゆる美本マニアと呼ばれる方たち)そのうえでの参考としてお読みください。
個人売買(雑誌などを利用して直接会わないケース)の場合、出品している方へ連絡をとって入手する方法と自らの探求書を公表して連絡を待つ方法があります。
まず、前筆の場合は基本的には古書店等の目録に申し込みをする場合と同じ、と考えてよいと思います。当然自分以外の人もその情報を見ているわけですから、人気作品と呼ばれているものにはほかの方からの申し込みも集中し競争率も高くなります。
そして後筆の場合は、原則として「自分に譲ってくれる」という方から連絡がくるわけですから競争や抽選ではなく、ほぼ確実に入手できるというメリットがあります。もっとも全く連絡がない、というケースも多々あります。
ここからは「トラブルを起こさないために」ということで、注意点などを書かせて頂きます。
(注意)以下はわたくし(ワダBEN)が行っていたことであり、これが正しいというわけではありません。あくまで参考としてお読みください
(1)掲載情報誌の注意書きをよく読む
あたりまえのことですが、規約違反などでボツになっては意味がありません。
(2)いくらで欲しいのか明記する
個人売買のとき一番難しいのは価格交渉です。よく顔を合わせる友人なら問題ありませんがそうでないケースがほとんどです。明記することによって交渉はよりスム−ズになります。ただし、価格を明記した場合はより安く買うということは困難になります。(価格を書かないことによって安く入手できるというケースも多々あります。)
この(2)は探求本を「入手する」という目的を最優先する場合に有効です。
(3)探求本の希望価格
価格を明記する場合、その希望価格ですが古書店での相場(プレミア本)の70%以上ぐらいであればよいのではないでしょうか。古書店での買い取り(3〜5割)程度 、もしくはそれ以下では古書店に売りに行く以上のメリットが無くなりますから、連絡も少なくなります。もちろん相場以上の価格を提示すれば探求書の連絡率はグッとアップします。ただしこの場合、その高い希望価格を公表することによってその本の相場そのものを引き上げてしまいますので注意も必要です。その記事を見ることによって欲しいと思う人が発生したりすることもあります。
(4)掲載に向かない本
一言で言ってしまうと単価の安い本。これははじめの連絡代、本の送料、手間などを考えた場合、その記事に連絡するだけのメリットが無い、というのが最大の理由です。
(300円の本を一冊譲ると考えた場合、手間のほうが大きいですよね。)もちろん冊数がまとまれば話しは別ですが。
単価の安い本(プレミアのつかない本)の場合、お礼という意味で少し上乗せした方がよいと思います。
(5)連絡、交渉
電話や手紙で連絡をすることになるのですが、特に「自分の探求本を譲って頂く。」のですから、そういう気持ちで返事をすればよい結果が得られるでしょう。その際に送料や送本の手段などについても確認しておきましょう。通常、本の代金とは別にするべきでしょう。
また、複数の方から連絡があった場合、断りの連絡をすることになるのですが原則的には全員に返事はするべきです。連絡をくれた相手が処分待ちしている場合もあるので連絡は早めに。あのひとは返事もよこさないと思われてしまうと、狭い世界ですのですぐに知れ渡り必ず損をしますよ。
わたしの場合、断りの返事のときには連絡代分の切手、はがきを同封していました。
でも、そのおかげで別の機会にも情報をもらったり、お互いに情報交換するコレクター同士として付き合っている友人もできました。
本の状態についてですが、落丁や落書き、背ヤケなどは確認が必要になりますが、全体的な「並」「並上」などの評価に関しては許容範囲を大きめに考えておいた方がよいでしょう。(古書店の目録でも同じです)
(6)送本、送金
送本ですが、冊子小包で送ってもらうのが一番安いのですが、高価な本の場合、事故なども恐いですから宅配便を利用するのが安全です。ゆうパックの場合、書留を付けていないと保証は6千円ですが、宅配便の場合通常30万となっています。(業者によって異なりますのであらかじめ確認してご利用ください)
そして送金方法ですが現金書留、為替、振込み、代金引換配達等があります。金額が大きい場合、郵便振替、銀行振込という方法が「いつ」「だれに」というものが残るのでおすすめです。現金書留はその郵便物を相手が受け取ったことは証明できますが、その書留に同封された金額を証明できません。封筒に書く金額は郵便料金を決定するためのものであって、内容を証明するものではないのです。為替の場合、半券を残すことで誰が換金するのか調査することはできるのですが、送付したあいて以外だった場合、やはりあいてが為替を受け取った証明をすることができません。(あくまでも最悪のケースの場合です。わたくしの場合連絡までできてからのトラブルはありませんでした)
代金引換配達の場合は一人暮らし以外の方はあらかじめ、そういう荷物が送られてくることを家族に伝えておきましょう。(金額も。5千円の本がくるのに5万円の荷物がきても代金を支払ってしまうと取り戻せません。)
(7)その他
不幸の手紙やその類のものは住所等を公開する以上ある程度覚悟はしておいてください。切手の貼っていない郵便物などは「受取拒否」と赤字で記載しポストか郵便局の窓口に出せばよいでしょう。未払いの郵便料金に関しては支払う必要はありません。(開封したら、支払わなければなりません)
以上、参考になったでしょうか?個人売買は信用が第一ですから、特に相手を不快にさせないということが重要です。インターネットを利用していない人や地方の古書店からの連絡があったり、自分の探求本ではなくても個人目録をつくられている方からその目録が送られてきたり、また違った出会いもあります。うまく付き合えれば「幻の逸品」はあなたのものだ!
(追記)トレードについて
探求者の多い本や珍しい本を持っている場合は、それを出品することによって自分の欲しい本と交換してもらうという方法もあります。当然、ギブアンドテイクということになりますから、相手の欲しい本と自分の持っている本、相手の持っている本と自分の欲しい本が一致しなければ成立しないので難しいとはいえます。しかし、蔵書の多いコレクターやマニアは「売買はしないがトレードなら」という方も多くいますので有効な手段のひとつです。
古漫画収集ではマニア同志の売買・交換が最も効率がよいのではないか。顔見知り同志での取引きが事故がなさそうで良いのだが、レアなものを入手しようとすると、そんなことも言っておられず知らない者同志でのやりとりとなる。
この場合、モノの状態確認はかなり入念に行われるべきである。出す方もかなり些細なところまで報告するべきだろうし、受けるほうも気になるところは質問するべきである。
値段設定はもっとも難しいところだが、出す方は相場より安く、受ける方は相場で・・・というのがスタートとして良いと思う。ここから双方折り合いをつけていけばよい。出す方としては、相場が高いものでも安く入手したものについては、なかなか高くは言えないものだ。だからと言って安く出す必要はないと思う。例えば相場10000円のものを100円で入手したとする。だからといって100円で出す必要はない。専門店の買取りが相場の3〜5割りぐらいなので、最低3000円は申し出てもバチは当たるまい。もちろん安ければ相手によろこばれるのだが。
私は人から買うときは、出す方がいくらで入手したかは全く関係なく、相場の5,6掛けで申し出ることにしている。これは出す人が専門店に売りにいったとした時の買取り価格と同じか若干高めの値段である。自身で入手困難だと思われるモノについては自分の基準内の最高値で申し出る。私が欲しいものはプレミアがついていない(専門店が扱わない、だけどレア)ものがほとんどなので基準は相場にはない。
余談だが、私は以前にEメールで「あなたの探求本は、どこそこのお店でこれくらいで売ってましたよ」ということでタイトル、値段(これがけっこうなプレミア値段だった)を一覧表にして送ってあげたことがある。ところが相手の人は、その一覧表を私個人が売りたいものだと勘違いしてしまった。鳳凰殿なんかやってアオってるのか?的に思われてしまったことがある(後日先方から間違いに気付いた旨の連絡があった)。メールでやりとりする場合は書くほうも読むほうも冷静にあたることが必要だ。
古本ローダーに探求依頼するというのもひとつのテだ。この場合、古本に限らず、人に頼み事をするときは最低限の礼節をふまえるのが常識である。他人に買ってもらうということは、なにかとトラブルのもとになりやすい。以下に陥りやすい問題点を挙げてみる。
○基本的には己の都合で己の為に古本ロードをする。
このことを認識していないと、良からぬ思いにとらわれることになる。「頼んだのに一向に入手してこない」「頼んだのにロードしていない」などと思うのは間違いである。「ロードしたときに、もしあったら買っといてね」ぐらいの心持ちでいよう。
○探求依頼は文書でする。
口頭で伝えたつもりでも、頼まれた方は、そうは思っていない場合がある。また、記憶に頼ると、間違いの可能性もあるし、発見の精度が落ちるのではっきり確認できる形が望ましい。
○すでに所持している本は依頼しない。
古本ロードは心身ともにハードな行為である。ロードも中盤を過ぎると財布の中がさびしくなり、足腰はブルブル震え、棚を見つめる眼もよどんでくるものだ。それを気力と糖分で補うのである。このような状況は古本ローダーにしかわからないことなのだが、必要のない依頼はしないことだ。
○依頼者が自ら入手した場合はすみやかに連絡をする。
「たのんでおいた本はこちらで入手しました。探求依頼は解除します。お手数かけました。」旨の連絡を入れよう。探求依頼解除の連絡をしなかった場合に、頼んでおいた人が発見入手してくれたものは責任を持って受取らなければならない。ごくまれに、依頼されたものを発見入手したおり「もう持ってるからいらない」という阿呆がいるらしいが言語道断である。このような馬鹿者には漫画を語ること、入手・所持する資格がない。
○事前に望む状態・限度額などを伝えておく。
これは大事である。そもそもこれがわかってないと頼まれた方も買いようがない。
○複数の人に探求依頼するのはかまわない。
上記のような点を踏まえているならば、何人かの人に同時に探求依頼することはかまわないと思う。
この場合、Aが、状態・付属品等言うこと無しの逸品を、Bが付属品無しのものを、同時に発見入手したとする。探求依頼解除をしていなければ依頼者は2つとも受取る義務がある。そして、AとBを優劣的に比較してはならない。良いものを見つけたからといって、BよりAのほうが優れているとは限らない。また、Cは見つけてくれたけれども、Dは見つけられなかったという場合も同じである。どこで何を発見するかということは、限りなく「まぐれ」「偶然」といったものによるからだ。
バザーというものがある。日曜の昼下がり、駅前の広場や公園でなにやら賑わっているところがある。そういうところに出くわしたらとりあえず覗いてみることをお勧めする。古着やグッズが大方を占めているのだがたま〜に本を売っている場合がある。こういうところにはあまり珍なるものは出ないのだが、何がどこにあるかは全くわからないのでチェックは必要だ。出たとしたら安い確率が高い。