![]()
我々が古漫画を入手できるのは大別して、店(商売で売っている)と人(バザーや交換など)の2系統が一般的なところであろうか。他には、どこかで拾ってくるとか、いろいろあると思う。古物商の免状を持っていれば市にも参加できる。
古物商の免状申請は、開業予定店舗のある場所の管轄警察に行く。いくつかの書類(住民票など)と手数料を払うしくみだ。私も話を聞きに行ったことがあるが(小松川警察'98)、店舗がないと許可はできないと言われた。インターネットでの販売も警察的には歓迎しないとのことだ。犯罪防止のためだろうが、この時代に店舗がなきゃダメ、インターネットでの販売もダメというのは完全におかしい。警察はこの点において一般市民の人生の障害になっている。
専門店の店内にいるだけでなんだかいい気分になる人は多いと思う。この時期がマニアとして最も幸福な時であると言える。店内で仲間とダベったり店員と情報交換している様をよくみかけるものだ。もちろん、専門店だからといってマニアだけしか利用できないなどということはない。すでに新刊屋で入手できない探求本があったら多いに行くべきであろう。都内では渋谷・中野まんだらけ、神保町の遊星堂、八王子の佐藤書房がたよりになる。
一応、踏まえておきたいのは店によっては、店頭売りは状態落ちの物が並んでいるということである。店頭買いのときは、状態をチェックすることをお勧めする。ビニールパックでわからなくなっている場合もあるので、高額低額かかわらず買うときにはパックを開けてもらおう。
古本市というものがある。デパートや催し場などで、いくつかの古書店が集まり古本を販売するというものだ。漫画専門店もこれに参加することがある。各店、目玉として何か出すこともあるが、特にめぼしいものは事前に予約が入っていることが多く、そういうものは棚には並ばないようだ。あんまりすばらしいものは「予約済」などの札が貼られ展示されることもある。
1996〜98年頃の伊勢丹古本市はわりと盛況であったような気がする。1999年は漫画ブームも下火になってきたせいか、私の感じとしてはあまりパッとしていなかった印象がある。
このような古本市では、漫画専門店以外のコーナーもチェックするべきだ。漫画が置いてある場合がある。
1996〜98年頃の伊勢丹古本市の初日は開店前から入場待ちの行列ができていた。そしてオープンと同時にごったがえす漫画売り場。現在ではこのような過熱状況にならないのかもしれないが、混雑が予想される会場での買い物のときには、大きな透明のビニール袋を持っていくと良い。会場にはカゴも用意されているが、これを持っていると人ごみの中、移動できない場合がある。限定空間での探索はフットワークが大事である。またカゴに入れたはずのものが、いつのまにかなくなっていたという話も聞いたことがあるので透明のビニール袋での買い物が良いと思う。
ここ数年、古書漫画の目録販売(通販)が盛んである。店頭よりも良い物が売られる場合が多い。目録は番号・タイトル・作者・刊行年・状態・値段などがズラズラと並んでいる小冊子が一般的な形であろう。店頭で100円ぐらいで置いてある。一度注文すれば次回からは郵送してくれる(無料)ところもある。まんだらけや三軒茶屋の2階のマンガ屋の写真版カタログのように高額なものもある。
注文は普通、所定のハガキに番号・タイトル・値段を書いて出せばよい。FAXやEメールもOKのところもある。ある店では入札制を導入している。どうしても欲しいものが出ていれば、明記してある値段より高い値をつけて応募してみよう。
通販で問題なのは状態がわからない事であろう。私がほとんど通販を利用しないのでよくわからないところでもあるのだが、中には目録に記されている状態よりずいぶん悪いのが送られてくる場合もあるらしい。こういう場合は、店に連絡の上、抗議、返品をしよう。
目録販売では同一商品に複数人の注文があった場合、基本的には抽選となる。その為、当選確率を上げるために仲間に頼んで注文してもらうという事も実際にはあるらしい。
もともと、収集とは他者との戦いである場合が多く、他人の当選が気にくわぬという、まことに下衆な考えに取憑かれている者も多い。そういうとき、善人づらした悪者が「私のほうでも出しておきますよ」といって人の注文品を聞き出し、悪者が当選した場合、横取りするということも有り得る。また、悪者が当選した場合、わざと受け取らないということもあるそうだ。もし、このような者が雑誌やネット上で善人面して、漫画を語っているとしたら、まことに不愉快きわまりないことである。
インターネットのウェブサイト上で販売を展開している古書店も多い。利用者も相当数いるようだ。基本的には“早い者勝ち”であるようだ。売り切れ表示がなくても、すでに売れてしまっている場合も多い。インターネットでは、Eメール注文ができるので手間がかからなくて良い。家にいながら数十店の古本ロードができる。
一般店ではどうであろうか。
実際のところ、古いもの、珍しいものが発見できる可能性は極めて低い。運良く発見できても状態に難ありのモノが多い。どこまでがOKか?の線引きは探求者各自による。初心者は、何か発見したらとりあえず買っておくことをお勧めする。状態の良い物はいずれまた発見できるのだが、それは明日かもしれないし数年後かもしれない。再入手までの期間に「買っておけばよかった」等マイナス思考にさいなまれるよりは状態悪でもモノを持っていたほうが気が楽だし健康に良い。
モノが発見できるということは、基本的に偶然のなせる技である。中には超能力を駆使して効率よく探索できる人もいるかもしれないが、普通人である私にはそれは不可能だ。とすると、発見確率を上げるために、多くの店に多数回行くことになる。これが古本ロードである。
いとうグループやBOOK OFFなどの大型チェーン店を絨毯爆撃するのが効率が良い。さらに町の古本屋をひとつひとつ制覇していく。せっかく出かけても何もなかったなんてことはしょっちゅうであるが、何かあることもあるので、根気がいる重労働であるが無視できない行為である。
知らない土地をウロウロさまようのもまた、風情があってよいものだ。
一般店での探索時に要チェックなのがレジ裏の待機棚である。ここを無視する者は常に泣きを見る者といっても過言ではない。何か発見したら「あのう、そこの後ろのそれ、まだなんですか?」と聞いてみよう。たまにダメといわれるがだいたい「ああ、いいですよ。どれですか?」と売ってくれる。1999年、このレジ裏攻撃で「ポルノ女学園」福原秀美(JOY)、「英雄ヒーロー」榊まさる/滝沢解(コミック1000)、「闇の十郎太」ケン月影(芸文)などを300円で入手している。
古道具屋も覗いてみる価値がある。ここで言う古道具屋とは、いわゆる骨董屋ではない。実用的な家具・調度品や衣料、家電物などを安く売っているようなところである。まあ、リサイクル屋のことですね。
こういうところでも、本はなかなかない。が1997年、地方の街道沿いにあった古道具屋を覗いたところ、隅っこに古本コーナーがあって「スパイキラー」さいとう・たかを(サンコミ)を100円で発見入手したことがある。
数年前、ゆえあって新宿・花園神社の骨董市によく行っていた。こういうところでも古漫画が出ている場合がある。何度か古めかしい漫画本を目にしたが、興味の対象外だったので一瞥しただけで放っておいた。ひょっとしたらお宝だったのかも。