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すでに持っている本でも、それより状態が良いものが見つかった。
持っている本が重版である場合、初版が見つかった。
上記のような場合には買い替えることがある。
状態悪は、マニアとしてはガマンのならないものである。ほんのささいなシミでさえいったん気になると、イライラの原因になってしまう。
状態悪にはどんなものがあるのだろうか?
○ヌレ、ムレなど水系のもの。ブヨブヨしたり、広範囲なシミになったり、反ってしまってパコパコしたりする。修復不可能。状態にこだわる人はこれだけは気をつけよう。
○シミ、ヨゴレ。まあ文字どおりのものです。たくさん触れられて小口の部分が黒ずんだり、飲食物がついて跡が残ったりとかいろいろな原因が考えらる。
外から見える部分については紙ヤスリやグラインダーで削ってしまうこともあるが、あまり感心はできない。削りは何も個人や古本屋だけではなく、新刊時にやられることもある。
○破れ、切れ、その他損傷。これもどうにもならない。よくカバーを裏からセロハンテープで補強してあるのを見かけるが、これは最悪。テープのノリが染みて固まってしまう。オモテからわかってしまう。カバーのイタミはセロファン紙やグラシン紙でまいて補強するにとどめておこう。
○ワレ。本を開いたときに、バックリわれてしまう場合が多々ある。製本時の綴じてあるところのノリがはがれていたりする。むりやり奥まで開いたりするとワレてしまう。サンコミックスの「ベトナム戦記」(水木しげる)はワレやすいので有名。
○ヤケ。日に当たってカバーの色が薄くなったり本体が黄ばんでしまったりする。
○書き込み、線引き、色塗り。これは外側からではわからない。こういうのを黙って売っている古書店があるが、如何なものか。
ここでいう書き込みには記名や蔵書印なども含む。エロ漫を買うとたま〜に、陰部を懇切丁寧に書き込んでいるものがある。たいがい上手だ(笑)。色塗りは少女漫画に多い。色鉛筆で丁寧に着色してある。が最後まで塗ってあるのは見たことがない(笑)。たいがい最初の数ページで断念している。
エロ漫については陰部書き込みにとどまらず、エロ本からの切り抜き写真を見事にコラージュした傑作本を見せてもらったことがある。このコラージュは相当見事なものであった。さらに他の単行本からページあるいはコマを切り抜き貼り込み、なおかつセリフも持ち主自ら考案・ワープロ打出しし吹き出しの中に貼り込んであるという念の入れ様。作品自体を持ち主専用にカスタマイズしてしまった逸品である。それはもはや変態・情欲云々で語られるべきものではなく、理性などは軽く超越した怨念煩悩が喚起せし純粋衝動のなせる技であり、真の芸術作品であった。ああ、そういうものに私も巡りあいたいものだ。
○落丁、印刷ミス、裁断・製本ミスなどの本自体の問題。
上記のような問題はこちらが油断していると、たちまち降りかかってくる。本来、状態悪のものは物として商品にはなり得ないはずだ。そういったものを販売するときは、古本屋で「不良品」としてハッキリ明示する義務がある。
さらに、不良品の最たる物にカバーと中身が違うというものがある。幸いにして1999年度はそういうものにあたらなかったが、1998年以前はわりと買わされたものだ。概してエロ漫に多かった。1999年にあたらなかったというのはエロ漫をあまり買わなかったからかもしれない。こういうものが店頭におかれているということはどういうことなのか?チェックを怠っている古本屋に反省を乞う(だが状態悪も含めて、そういうものを売る古本屋は確信犯であると私は思っている)。
この手のものをつかまされて一番ショックが大きかったのは、忘れもしない「女難殺法」ケン月影/ジョイ・コミックスだ。1996から1997年にかけてとにかく優先順位第1位で集めていて、しかも、今みたいに専門店に行けばあるという状況ではなく、とにかく地道なロードの果て、やっと発見したというものだ。まさに天国と地獄であった。
初版と重版も各人意見の分かれるところであろう。
中身が同じならば、なんでもいいじゃないか? しごくまっとうな意見である。しかし、初版というものには言い難い魔力のようなものがあるのも事実だ。
私は初版至上主義者ではないので、状態落ちの初版よりはキレイな重版をとるタイプである。しかしながら、これは初版も重版も装丁あるいは中身に一切の変更箇所がない場合のみである。

山田ミネコの「冬の円盤」は初版と重版でカバーの一部が違っている。
左が初版、右が重版。わかりにくいかもしれないが表紙の作家名の横と背タイトル下のサブタイトルが替わっている例。
変更箇所の例だと、サンコミックス/朝日ソノラマの初期のものはカラー口絵がついているが重版はついていないとか、「きちがい」など世間的には不適切と判断される用語が、重版では修正されていたりとかがある。初版に限らずとも、ある版から、少年チャンピオンコミックス「ブラックジャック」(手塚治虫)の第4巻は収録作品自体がさしかえられているという例もある。また、同一作品がいろいろなレーベル・版型で出直す場合は、そのたびに作者自身の加筆修正も行われている場合も多い。
このような場合は、やはりすでに持っている作品単行本でも、刊行時期が古いものを発見すれば買ってしまうものだ。

DOZIさまの「白い森」は、90ページ欄外に変更がある。左が初版、右が重版。重版でコメントが削除された例。