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いよいよサイフの中も心細くなってきた。帰るときがやってきたのだ。最後の力を振り絞って歩き回る。

中規模リサイクル系1店に突入。2店マーキングしていたが向かいの小さな店は閉っていた。ここでわりといい感じのエロ漫を入手。
「暴走地獄」旭修一と白鳥いづみのカップリング、エースファイブコミックスだ。下に向うほど大きくなるフォントや、意味不明のパツキン女など、いささかライトな仕上がりになってはいるが怪しさ全開のカバーである。

こんな良いものも100円で入手できた。「ぱふ増刊 内田善美特集」1986 Vol.2。
書影付きの単行本リストなど、ファン必携の内容だ。

吉野ヶ里駅からてくてく歩く。途中遺跡見学に立ち寄って卑弥呼の博多人形を買う。弥生人の力を吸収し疲労回復。
ここは1店。ゲーセンの2階が古本屋になっている。「凄春時代」や横ミチ物など芳文社コミックスのいいところがあったがヤケていたので見送り。
佐賀ではまた、歩かなければならないので神埼から電車にのる。
佐賀駅から城跡を貫いて一直線に道路がのびている。これをひたすら歩いていく(3km弱)。大きな道路(国道208号)にブチあたったらその左右に1店づつある−−(1)(2)ポイント。
(1)は大型リサイクル、(2)はBOOK OFF だ。両店とも同じような感じだが、本の状態はBOOK OFFのが良かった。
(3)ポイントに問題の古本屋があった。城跡のお堀付近に1店、近くの川沿いに北上していったところにもう1店がある。ここは有名なお店である。
漫画マニアは川沿いに北上していったところに行ったほうが良い。お堀付近の店にはエロ漫が数えるほどしかなかった(しかし、なにか怪しい雰囲気がしてたので油断は禁物だ)。
川が流れ古めかしい神社のたたずまいに、ふと懐かしさを覚えながら歩いていく。店を発見。店の奥に行くと、ただならぬ気配に小便をチビりそうになった。古漫画から新目までゴッチャになって乱雑に積んである。もっと奥に行くと、あたり一面、漫画単行本が散らばって山積みになっている。まさに店の中に捨ててあるといった状態だ。
古目のゴラクコミックスやアクションコミックス、ティーンコミックスデラックスなどがボコボコとその辺に積んである。しかし状態がよくないのだ。かろうじてまともなやつを集め、よくチェックを入れると全部貸本だったりする。状態その他にこだわらない人にはまさにお宝の山であろう。なにしろ「さすらいの太陽」とかあったからね。よく探せば全巻揃うんじゃないだろうか。
きっと、長崎のあのお店や、こっちのほうのあのお店に入ってくる貸本あがりの古少女漫画ってこういうところから抜いてくるんだろうなあと思った。
店主と少し話したところによると、前日、大分のマニアがゴソっと買っていったらしい。このマニアの人はそのスジでは有名な人でたまにウワサを耳にすることがある。あまり突っ込んだことは聞かなかったが(様子を見れば大体見当がつくので)ニュアンス的には、あちこちから買い付けに来ているらしい。
「ウチはどんなもんでも値段つけてないからね」と言ってたが、これはプレミアをつけていないということではなく、文字どおり値段がついていないのだ。何か本をレジへ持っていき店主がその場の気分で決めるというふうなシステムになっている。だいたいの目安はあるんだけどね。